子供さんのピアノ練習室|久留米市
マンションの一室の防音工事
工事内容
・中古マンションへの引っ越し前のリフォーム
・洋室6帖の防音工事
形体
・マンションリフォーム
お客様からのご感想
工事後、中学生になられた子供さんからお礼のお手紙をいただきました。
このお手紙を書いて下さった今回中学生になられるお客様は、既に名だたるピアノコンクールで賞を取られるほどの実力を持たれた方です。
家での練習の際も、「ピアノの音の響き」を特に大事にされているそうで、
設計のお打合せでは、お父様から「音の響きをなくさないようにしてほしい。」
といったご依頼をいただいておりました。
音を止めるためには、吸音が必要です。しかし、吸音をしすぎると、楽器の音が響かなくなります。このバランスには、これまでも当社では気を使ってきていましたので、お客様にご満足いただけて大変うれしく思いました。
この防音室をきっかけに、さらなる飛躍をしていただければ、
わたくし共も幸いです。お手紙、ありがとうございました。
完成写真
音を吸音しすぎず、響きを残す。
今回は、マンションですので、高い遮音性能が必要です。遮音性能だけを考えれば、壁も天井も吸音材で覆ってしまう方が楽です。しかし、それでは、音が響かない防音室が出来上がります。
では、一方で、吸音をしないと、どんな部屋になるでしょうか?防音室で吸音をしないと、逃げ場のない音のエネルギーは、部屋の中で反響します。
極端な話、トンネルの中でピアノを弾いているような状態になってしまいます。
今回のようにグランドピアノがやっと一台入るほどの広さで、吸音をしなかったらどうなるでしょうか?音が響きすぎて、練習は辛いものになってしまうでしょう。
このように、防音室を設計するには、遮音性能と音響が大切です。今回は、吸音仕上げ材と珪藻土の塗り壁を、ピアノの位置も配慮して、バランスよく配置して、響きを残しつつ、吸音するという方法をとっています。
補足ですが、珪藻土は、漆喰にような自然素材の塗り壁材です。空気の調湿機能などもあり、空気の良い部屋になります。